【Blender 2.8 アドオン開発】001 Hello World
Blender 2.8 のベータが公開されて結構経ちました。UI や機能に大きく変更が加えられて、最高にワクワクしてます。
このワクワクに乗ってアドオンを作ってみようと思いたつ人は僕だけではないでしょう。
とはいえ、アドオン開発 (Blender Script) は初めてなので、覚書も含め記事を書いていこうと思います。
いろいろ調べていて思ったのが、これまで Blender Script を書いてきた人向けの記事が多いことです。sample.py ファイルを作って bpy.types.Operator を継承したクラスを作って、bpy.types.Panel を継承したクラスから呼んで…これでは、最初の一歩に根気がいります。と、いうかいりました。
そこで、まずはプログラミングの第一歩 Hello World を Blender 2.8 でします。
目標
Blender 2.8 Script で Hello World
前置き
Blender のスクリプトは Python で記述しますが、Python については詳しくは解説しません。というか出来ません。
ひとまず動くことを目標にしていきたいと思います。
また、Blender 2.8 は現在 (2019.02.03) ベータなので今後ここで紹介したスクリプトが動かなくなる可能性をご留意ください。
環境構築
Blender には作業に適したレイアウトテンプレート (ワークスペース) が用意されています。その中には Script を記述することに適したレイアウトもあります。
Blender 2.8 を起動して、ウィンドウ上部にある「Scripting」というタブを押してください。
すると、 Text Editor と Python Console と Info が追加されたかとおもいます。
次に、Python の print関数などを確認するためのコンソールウィンドウを表示します。
ウィンドウメニューの「Window」から「Toggle System console」を押してください。
コンソールウィンドウが表示されたら、Text Editor の右上にある3つのボタンを見てください。
左から「行番号表示」、「折り返し」、「強調表示」の有効、無効を設定できます。これはお好みで設定してください。
これで Blender Script を書く準備が整いました。
さっそく書いていきましょう。
Hello World
まず、Text Editor のヘッダー真ん中にある「New」を押して新規テキストを開いてください。
このテキストにスクリプトを書いて Blender に実行させます。
print("Hello World")
と書いて、ヘッダーに追加された「Run Script」を押してください。
コンソールウィンドウに Hello World が表示されていれば成功です。
print関数の表示が Python Console に出ないのは罠です。
最後に初スクリプトを保存しましょう。
Text Editor メニューの「Text」から「Save As」で保存できます。
注意点はファイル名に拡張子もつけなければならない点です。
せっかくなので「HelloBlender.py」とでもしましょう。